タイ料理食材図鑑 No.007:フア ガティ(ココナッツクリーム)

食材名:フア ガティ
タイ語(読み):หัวกะทิ(Hua Kathi)
日本語:ココナッツクリーム
英語:Coconut Cream

フア ガティとは?

フア ガティは日本語ではココナッツクリームのことです。
タイ料理ではもちろん、タイスイーツでも欠かせない食材です。

ガティ(ココナッツミルク)は、成熟したココナッツの内側の固形胚乳と呼ばれる白い部分を濾して作られます。

フア ガティ(ココナッツクリーム)は、ガティ(ココナッツミルク)ととても良く似ていますが少し違います。
ココナッツを加工する際には、ココナッツの胚乳という白い部分を水と煮ます。それを裏ごししたものがフア ガティ(ココナッツクリーム)です。

そしてクリームを搾ったあとにさらに水を加えてもう一度絞った、いわば二番絞りがガティ(ココナッツミルク)となります。

フア ガティ(ココナッツクリーム)の方が濃厚でペースト状であるのに対し、ガティ(ココナッツミルク)は液体です。

英語では(Coconut Cream)と記載します。

フア ガティ(ココナッツクリーム) を使うタイ料理

ココナッツクリームは料理にはもちろん、タイの伝統的なスイーツにも使用されます。

マンゴーともち米のココナッツソース(カオニャオ マムアン│Khao Niaw Mamuang│ข้าวเหนียวมะม่วง)

「カオニャオ(ข้าวเหนียว)」はもち米、「マムアン( มะม่วง )」はマンゴーという意味です。

カオニャオマムアンはココナッツミルクと塩、パームシュガー(or砂糖)で炊いたもち米に、マンゴーを添えたデザートです。 パームシュガーとフア ガティ(ココナッツクリーム)で作った濃厚なソースがマンゴーともち米にとても合います。
マンゴーともち米の組み合わせが意外かもしれませんが、食べてみると不思議とマッチします。
日本のもち米デザートの代表格おはぎにも、イチゴおはぎなどのフルーツを組み合わせたものがあるので、タイと日本で似た感覚があるのかもしれませんね。

海老のレッドカレー炒め(チューチークン│Chuu Chii Kung│ฉู่ฉี่กุ้ง)

チューチークンは海老をレッドカレーペーストとココナッツミルクで炒めた料理です。チューチークンに限らずタイカレーはココナッツミルクを使用するものが多いです。
最後にココナッツクリームを適量加えるとよりクリーミーになります。

レッドカレーやグリーンカレー、イエローカレーなどはスープに近くサラサラしていますが、チューチークンは炒め料理なのでレッドカレーなどよりソースが濃く、ジャスミンライスによく合います。

フア ガティ(ココナッツクリーム)は日本で購入できる?入手方法は?

ココナッツミルクはスーパーやカルディなどのアジアン食材コーナーでよく見かけますが、フア ガティ(ココナッツクリーム)は取り扱いが少ないです。

大きなスーパーなどで見つからなければ、Amazonや楽天などでも取扱っているショップがありますので検討してみると良いでしょう。