タイってお酒の規制が厳しいって聞いたことありませんか?
私も最初に知ったときは「え、そんな規制あるの?」と驚いたのですが、実際に現地で「日中にスーパーに行ったらお酒のコーナーだけ鍵がかけられれて買えなかった」「飲食店でビールが注文できなかった」という経験をして、やっと実感しました。
「お酒を飲みながら・・」と旅のプランを計画していても、知らないと旅の楽しみが半減するだけでなく、最悪逮捕・罰金なんてことにもなりかねないので、旅行前にざっくり頭に入れておくと安心です。
まず知っておきたい「禁酒日」の存在
一番インパクトが大きくて、旅行スケジュールに直結するのがここです。
タイには仏教の重要な祝日などに、コンビニもレストランもバーもホテルのルームサービスも、全国全店舗でお酒が一切出ない日があります。街中のバーやナイトクラブもその日は臨時休業になるのが一般的。「楽しみにしてたのに…」とならないよう、旅程と照らし合わせておくのが必須です。
【2026年の禁酒日(予定)】
2026/03/03(火) マカブーチャ(万仏祭) วันมาฆบูชา
2026/05/31(日) ヴィサカブーチャ(仏誕節) วันวิสาขบูชา
2026/07/29(水) アサラハブーチャ วันอาสาฬหบูชา
2026/07/30(木) カオパンサー(入安居) วันเข้าพรรษา
2026/10/26(月) オークパンサー(出安居)วันออกพรรษา
※タイ国政府観光庁ホームページより引用
※7/29・30は2日連続の禁酒日になります。
加えて2026年は2月に総選挙があったため、選挙前後にも特別禁酒措置が実施されました。パタヤもプーケットもカオサンロードも例外なし。過去には知らずに飲んでいた外国人が逮捕された事例もあるので、「観光地だから大丈夫」は通用しません。
禁酒日でもお酒が飲める?例外的に提供OKな場所

「禁酒日は全部アウト!」と思いがちですが、実は2025年5月の規制緩和以降、一部の施設では禁酒日でもアルコールの提供が認められるようになっています。
例外的に提供OKな場所
・国際路線が発着する空港内の旅客ターミナル
・認可を受けた娯楽施設(ナイトクラブ、バーなど)
・政府が指定した観光地の特定エリア内の施設
・ホテル(ホテル法に基づく正規ライセンスを持つホテルに限る)
・政府指定の大規模な国内・国際イベント会場
旅行者にとって一番うれしいのは、正規ライセンスのホテルのバーやレストランは禁酒日でも飲める可能性があるという点ですね。ただし「ホテルなら全部OK」ではなく、あくまでライセンスの有無次第なので、念のため滞在先に確認しておくのが安心です。
ちなみに禁酒日の対策として一番確実なのは、前日のうちにコンビニやスーパーで買っておいて、部屋でゆっくり飲むこと。部屋での飲酒は禁酒日でも問題ないので、旅程に禁酒日が入っているとわかったら事前に買い置きしておくのがおすすめです。
コンビニやスーパーのお酒、昼間も買えるようになった!

禁酒日とは別の話として、普段のコンビニ購入にも長年ルールがありました。
タイでは1972年から「午後2時~5時」の酒類販売が法律で禁止されていました(もともとは公務員の昼間の飲酒防止が目的だったとか)。コンビニで購入できず「え、なんで?」となった経験がある方もいるのでは。
これが2025年12月から180日間の試験運用を経て、2026/5/29についに正式撤廃・恒久化されました。2026/5/28付のタイ官報に新告示が掲載され、翌29日から施行されています。これにより、午前11時から深夜0時までコンビニやスーパーで途切れなくアルコールが購入できるようになりました。53年越しの規制撤廃です。
【現時点の販売時間】
11:00~24:00 購入OK(2026年5月29日より正式ルール)
0:00~11:00 購入不可
なお飲食店については、「深夜0時までに注文したお酒は午前1時まで飲んでいい」というルールも引き続き適用されています。閉店ギリギリに焦って飲み干さなくてよくなったのはありがたいですね。
意外と知らない「お酒を飲める場所・飲めない場所」

時間帯以外にも、場所のルールがあります。以下のエリア周辺(半径300~500mほど)ではお酒の販売・飲酒が禁止されています。
禁止エリア
・寺院や教会などの宗教施設
・学校や大学などの教育機関
・公立病院や診療所
・ガソリンスタンド内のコンビニ(セブンイレブン含む)
・公共の公園・広場・路上・歩道
ガソリンスタンドのセブンイレブンは盲点になりやすいので注意です。また、路上飲みも2026年からより明確に禁止対象となっています。
「自分が飲んでいる側」も罰則の対象になった
2025年末の法改正で、個人的に一番大きなトピックだと思っているのがこれです。
これまでは禁止時間帯にお酒を売った「店側」が処罰される仕組みでしたが、飲酒した消費者側にも最大1万バーツ(約5万円)の罰金が科されるようになりました。
「知らずに飲んでた」では済まないので注意が必要です。
SNSのお酒写真も実はグレーゾーン

最後にもうひとつ、意外と知られていないことを。
タイにはアルコール広告を厳しく規制する法律(アルコール飲料管理法第32条)があって、これが一般の旅行者のSNS投稿にも関わってきます。
具体的には「ビール瓶やワインラベル、ブランドロゴが映り込んだ写真の投稿」「”このビール美味しい!””ぜひ飲んでみて”などの飲酒を勧めるキャプション」などもNGとなります。
そういえば、タイに行ったことがある方なら「ChangやSinghaの広告をよく見かけるな」と思ったことはないでしょうか。でも、よく見るとビールじゃなくて水を宣伝してるんですよね。
あれ、実はこの規制への対応策なんです。アルコール飲料のブランド名やロゴを使った広告は法律で禁止されているため、同じブランド名でミネラルウォーターを販売し、そちらを宣伝するというかたちで広告を打っています。Chang WaterやSingha Waterがコンビニに普通に並んでいるのも、こういう背景があってのことです。ブランドの存在感はしっかり維持しつつ、法律の網をくぐる苦肉の策とも言えますね。
ただし2026年の改正では、この手法への締め付けも強化されています。酒ブランドと酷似したロゴをソフトドリンクや衣類に使って宣伝する行為も明確に違法化されたため、今後こういった”抜け道”がどこまで通用するかは微妙なところです。
話を戻すと、外国人観光客がすぐ逮捕されるケースは少ないものの、一般人のSNS投稿も法律上は摘発対象になりえて、違反した場合は最大50万バーツ(約200万円!)の罰金になることも。バーで写真を撮りたいときはロゴをぼかすか、映り込まないアングルを選ぶのが安全策です。
まとめ
- 禁酒日は年数回。旅程と照らし合わせて必ずチェック
- 選挙期間中の禁酒措置も観光地は例外なし
- コンビニは現在11時?24時で購入可(2026年5月までの試行措置)
- ガソリンスタンドのコンビニや路上での飲酒は禁止
- 飲んだ側も罰金の対象になった(最大1万バーツ)
- SNSのお酒ロゴ入り写真は要注意
タイのルールを知った上でお酒を楽しむのが、トラブルなく旅を満喫する一番の近道だと思います。禁酒日だけはほんとうに外さないように…!
楽しいタイ旅行になりますように。














