タイの音楽を知って現地で盛り上がりたい!ジャンルとおすすめアーティスト

旅行中に街中を歩いていると、どこからともなく聞こえてくるタイミュージック。

洋楽はテレビや街中で流れている事もあり耳にすることも多いです。が、タイの音楽を日本の街中で聴く機会がないのが現実です。

そんな背景もあり、旅行中に“聴き慣れない”音楽が街の至るところから聞こえてくると、タイに来たんだなぁーという実感が湧いてくるのかもしれません。

特に夜、ローカルなバーやクラブに出かけたり、タイ人と仲良くなってカラオケに連れて行ってもらったりした時、タイミュージックで大盛り上がりしている輪の中に入りたいなんて思う事もあるかもしれません。

私は旅行者だった頃からタイの音楽に興味を持ち始め、住み始めてからはどっぷりとハマってしまったタイプです。

タイ移住のタイミングでたまたま住み始めたマンションから徒歩3分の位にに”Coliseum(コロシアム)”というビアホールがあり、月に何回か有名アーティストがライブが開催されていて…ビール飲めないのにビアホールに月3-4回のペースで足を運んでいました。あぁ懐かしい。

今はトンローエリアもおしゃれな街に変貌を遂げつつありますが、私の住んでいた頃は一歩道を間違えれば暗闇みたいな状態でした。オンヌットもバンコクの郊外みたいな扱いでしたが、BTSが延伸されるにつれて徐々に都会化していますね。

…と、話が少しずれましたが、タイ現地でタイ人と音楽で盛り上がりたい人にも、これからタイ語を勉強しようかなと考えている人にもタイミュージックを聴いて歌うことはおすすめです。タイ語の発音の勉強にもなりますし語彙も増えます。

今日はタイミュージックのジャンルと、おすすめアーティストをご紹介します。

タイ音楽のジャンルについて

日本でも演歌や民謡、ポップスなど色々なジャンルの音楽があるように、タイ音楽にもいくつかのジャンルがあります。

プレーンプアチウィット│Phleang Phua Chiwit│เพลงเพื่อชีวิต

プレーンプアチウィット(魂の歌・生きるための歌)はタイの社会派流行歌のことを指します。日本でもかつて学生運動があったように、タイでも社会の諸問題を歌にして問題提起をする若者が多くいました。

プレーンプアチウィットのおすすめアーティスト

カラバオ│Carabao│คาราบาว

代表的なアーティストは現在でも絶大的な人気を誇るカラバオでしょう。
熱狂的なファン同士の揉め事が起こることもあるようで、タイ人の友人に「コンサートは危ないかもしれない」と忠告されてしまった事も(結局参加し何事もありませんでしたが)。
最近では新型コロナのチャリティソングも制作しています。

プレーン タイ サーコーン│Phleang Thai Saakon│เพลงไทยสากล

タイポップス・プレーン ポップ・プレーンストリングとも呼ばれ、ロックやヒップホップなどもこのジャンルに含まれます。
イメージとしてはルークトゥンでもモーラームでもプレーンチウィットでもない曲がここに分類されるのかなと思います。

プレーン タイ サーコーンのおすすめアーティスト

バード(トンチャイ)│Bird Thongchai│เบิร์ด ธงไชย

Birdは俳優業もこなすタイの国民的歌手です。
60歳を超えてもなおタイミュージックの最前線に立ち続ける彼の曲はバラードからポップな曲まで幅広い年齢層から支持を集めています。
東日本大震災の際は日本を心配し支援ソングを発表してくれたアーティストです。

ボディスラム│Bodyslam│บอดี้สแลม

タイを代表するアーティストBodyslam。
どれくらい代表しているのかというと、カラバオと同じく指差し会話帳にアーティスト名が掲載されるくらい。
ボーカルであるトゥン(ตูน)はタイ全土をマラソンするなどの活動をしています。

ポテト│POTATO│โปเตโต้

POTATOもタイの若者達に絶大な人気を誇るバンドです。
何度かメンバーの交代がありましたがここ数年はボーカルのパップ(ปั๊ป)・ベースのオーム(โอม)・ドラムガーン(กานต์)・ギターのハン(หั่ง)の4人で活動しています。

ダー エンドルフィン│Da Endrphine│ดา เอ็นโดรฟิน

元々はEndrphineというグループで活動していましたが解散後はボーカルのダー(ดา)がソロで活動しています。彼女の圧倒的な歌唱力はグループ時代から更に迫力が増したように感じます。今やタイを代表するシンガーです。

パーミー│Palmy│ปาล์มมี่

タイとベルギーのハーフである彼女は、現在のタイポップスの流れを作った一人。ヒッピー風のファッションに身を包み、デビュー曲ヤークロンダンダンで独特なダンスと共に明るく歌うパーミーの姿は当時のタイでも大きな話題となりました。
現在もヒット曲を量産するアーティストです。

セーク ローソー│Sek Loso│เสก โลโซ

ロックバンドLoso(2003年解散)のボーカルであった彼は、現在はソロで活動しています。欧米のロックバンドやタイのバンドカラバオに影響された彼の曲はプレーンプアチウィットの要素も備えています。カラバオ同様、都心部よりも地方での支持が高いアーティストです。

モーラム│Moolam│หมอลำ
ルークトゥン │Luukthung│ ลูกทุ่ง

モーラムはイサーン地方の伝統的な音楽で、イサーン地方出身者以外にはあまり馴染みのないジャンルです。
ルークトゥンは日本人が聴くと演歌や昔の歌謡曲に近いという印象を受ける方が多い曲調です。
最近では、モーラムとルークトゥンが混在したものも増えてきているのが現状です。
私達外国人からすると「タイっぽい!」と感じるのはこのジャンルの曲かもしれません。

モーラム・ルークトゥンのおすすめアーティスト

チンタラー プーンラープ│Jintara Poonlarp│จินตหรา พูนลาภ

モーラムの中でも特に知名度のある歌手の一人、チンタラー・プーンラープ。
最近では タオ・ゴーイ(เต่างอย)が大ヒット。1億3675万再生を記録しています(2020年12月現在)

ミーントラー インティラー│Mintra Inthira│มีนตรา อินทิรา

ルークトゥンの若手歌手ミーントラー インティラー。
彼女の新曲ハーム・トゥア()はタイのYouTubeで440万回再生を誇ります。ウドンタニー出身の彼女は実はハーフでもあるそう。
東京で行われたタイフェスティバルにも参加し会場を盛り上げていました。

タイの音楽を覚えて現地で盛り上がろう。

現在、新型コロナの影響で海外旅行に行くことがなかなかできませんが、次回のタイ旅行までにタイの歌をマスターして現地のカラオケで盛り上がるのも良いかもしれません。
私はタイで暮らし始めてからはタイ語の勉強がてらタイミュージックを聴きまくる日々を送っていました。
タイ語学習の観点からもタイの音楽を覚えることは発音、声調の習得や語彙を増やす意味でとても良いです。

今はSpotifyやYoutubeなどでも簡単にタイの音楽を聴くことができますので、ぜひ聴いてみてくださいね。